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看護セミナー

令和4年1月29日(土)看護セミナー

テーマ「腫瘍循環器と看護」
担 当関西医科大学 第二内科  塩島 一朗 先生

 2022年1月29日に今年度の大阪ハートクラブ看護セミナーを開催いたしました。 新型コロナウイルス感染症による感染の状態を鑑みて、企画段階から昨年同様web開催の方針として準備を行いました。 今年度のテーマとしては、『腫瘍循環器と看護』と致しました。10-15年ほど前までは循環器と悪性腫瘍は比較的縁遠いものと考えられていましたが、Onco-cardiology (腫瘍循環器学)という言葉の誕生につづいて、2018年に開催された第一回の腫瘍循環器学会総会以降、腫瘍循環器という学問が広く周知されることとなりました。 当院は腫瘍地域がん診療連携拠点病院に指定されており、医療圏内の多くの施設から様々な診療科宛てにがん治療のご紹介をいただいております。その中で、腫瘍患者に併存する循環器疾患ならびに、がんの治療によって発生したと考えられる心疾患の治療を行うといった形で 当院の循環器内科も腫瘍循環器学と深くかかわっております。 昨今、循環器領域では多職種との連携が重要視されており、腫瘍循環器についても同様であると考えております。 以上の観点から、今回のセミナーでは一般公演として循環器病棟の専従薬剤師と慢性心不全認定看護師として横断的な仕事を行っている看護師からそれぞれの職種から見た腫瘍循環器とのかかわりを症例ベースで講演してもらいました。教育講演としては、当院の緩和ケアセンターに所属している緩和ケア認定看護師からがん領域におけるアドバンスケアプランニング(ACP)をどのように心不全患者の診療にうまく活用するのかを講演してもらいました。 本講演会では、Microsoft teamsを用いて開催しましたので飛び入り参加ができず、事前の登録が必要でありご不便をおかけいたしました。申し込みの段階では98名ほどの方に参加の連絡をいただき、当日は12施設、62名の方に聴講いただきました。 当日は当院のインターネット環境の不具合があり、たびたび講演を中断せざるを得ない事態となりました。また、時間超過に伴って十分な質疑の時間を確保することができず聴講の皆さまには多大なるご迷惑をおかけいたしましたことを、この場を借りてお詫びいたします。 来年こそは現地開催として皆で十分な討議ができるような状態になっていることを祈念して本研究会の報告に代えさせていただきます。