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看護セミナー

令和3年1月30日(土)Web看護セミナー

テーマ「心不全患者を身体、社会、心理から支える」
担 当大阪大学医学部附属病院 循環器内科 教授 坂田 泰史 先生

 2021 年1月30日に「心不全患者を身体、社会、心理から支える」のテーマでWeb開催し、93名にご参加いただきました。まず、実践報告として、「術後にADLが低下したLVAD装着患者の在宅療養に向けた退院支援」と題し、当院の看護師 安岡久美子さんから、補助人工心臓装着患者の在宅療養までの実際の症例に基づいた課題や問題点を、「重症心不全患者を地域社会へつなぐ~患者の 主体性を重視したソーシャルワーク~」と題し、当院のソーシャルワーカー 下村光明さんから、 医師や看護師とは違う視点からの患者の退院支援を、「心不全患者のQOLを支援する訪問看護師の 役割~退院から看取りまで~」と題し、ももの木訪問看護リハビリステーション 訪問看護師 金澤孝枝さんより、訪問看護の実際としてその人らしさを生かす取り組みをご紹介いただきました。つづいて、教育講演として、「チームで取り組む『心のケア』~心理スタッフの視点から見えたもの~ 」と題し、当院の臨床心理士 中前純治さんより、誰がやってもいい心ケアのポイント、視点スイッチの切りかえなどのお話をいただきました。大阪鉄道病院の看護師 髙山真実さん、大阪警察病院の 看護師 餅田聖子さんにディスカッサントとして参加していただき、参加者からのQ&Aを含めて 質疑応答を行いました。今回はCOVID19の感染対策のため、集合型でなくWeb開催の型となりましたが、Web でのQ&A形式でも多くの方からさまざまな意見も寄せられ、有意義な議論ができたと 思います。さまざまな職種のかかわりが必要な心不全患者の管理において、それぞれの職種や立場からみた現状や問題点を共有することができたと思います。その上で、心不全の病状に関する情報だけでなく、患者さんの思いやその人らしさを共有する方法や、その達成度を評価するスケールの必要性といった現在の課題が再認識されました。最後になりましたが、今回のセミナー開催にあたり、座長、講師の方々を始めご協力頂きました全ての方々に、この場を借りて深謝を申し上げます。