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超音波セミナー

「 心エコーセミナー 2022.2.26 」報告書

テーマ* ホットな弁膜症を見直そう!
担 当国立循環器病研究センター 心臓血管内科  泉 知里 先生
開催日時2022.2.26

 中谷敏先生が開催してこられた、大阪ハートクラブ超音波セミナー、通称“心エコー塾”を、令和2年から引き継がせていただきました、国立循環器病研究センターの泉です。2022年2月 26日に開催した、大阪ハートクラブ 超音波セミナーについてご報告させていただきます。 ご存知のようにCOVIT-19の影響から、令和2年度のセミナーは中止とせざるを得ませんでしたが、今年こそは、ということで準備をはじめました。もともとはオンサイトで行われていた会で、今回もCOVIT-19が収まっていればオンサイトで・・・と思っていましたが、なかなか収まる気配もなく、今年度は全面Webで開催にすることにしました。 何をテーマにするか?については、当センターの若い先生たちにも意見を聞きながら、心エコー図が診断において中心的な役割を果たす、“心不全”、“心筋症”、“弁膜症”などがいいのではないかと考え、今回は弁膜症をテーマに、4人の先生方に講演をお願いしました。 弁膜症は、ご存知のように高齢社会においてどんどん増加しており、もはや循環器内科医のみが知っていれば良い、という時代ではありません。“Common Disease”と言ってもいい状況になっています。そのような観点から、弁膜症、特に頻度が高い大動脈弁狭窄症と僧帽弁閉鎖不全症を取り あげ、基礎的なところから、ちょっと専門的なところまで、広く興味を持ってもらえるようなプログラムにしたいと考えました。 オンサイトで直接顔を合わせることができない寂しさはありますが、患者さんの診察などでお忙しい先生方にとっては、むしろWebセミナーのほうが短時間でも聴講いただけたのか、最大瞬間視聴者数は66名、合計で70名以上の先生方にご参加いただくことができ、本当に嬉しく思っています。 心エコーは、非侵襲的でベッドサイドでも行うことができ、循環器領域において最も汎用性の 高い検査法です。また、心臓という動く臓器の評価には最も適した検査法だと思います。この超音波セミナーを通じて、多くの先生方に心エコー図検査の有用性を知っていただけるよう、次年度からさらに魅力あるプログラムを考えたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。