| テーマ | 最新の心臓血管カテーテル治療について |
|---|---|
| 講 師 | 国立病院機構大阪医療センター循環器内科医長・心血管インターベンションセンター長 池岡邦泰先生 |
| 開催日時 | 2026年1月19日(月) |
本講演では、近年大きく進歩しているカテーテルインターベンション治療について、検査技術と治療デバイスの発展を中心に紹介しました。カテーテル治療は、皮膚から細い管を血管内に挿入して行う低侵襲な治療であり、冠動脈疾患や末梢血管疾患、弁膜症など幅広い心血管疾患に対して安全かつ効果的に行われています。治療の歴史を振り返ると、バルーン治療からステント治療へ、さらに薬剤溶出性ステントや薬剤コーテッドバルーンへと進化し、再狭窄を減らしながら「血管に異物を残さない治療」も可能となってきました。また、IVUS(血管内超音波)やNIRS-IVUSなどの血管内イメージングにより、血管の状態やプラークの性状を詳細に評価できるようになり、より的確で安全な治療戦略が立てられるようになっています。さらに、ショックウェーブカテーテルやアテレクトミーデバイス、補助循環装置などの新しいカテーテルデバイスの導入により、これまで治療が困難であった重症・複雑病変に対しても対応可能となり、治療成績の向上が期待されています。一方で、カテーテル治療は動脈硬化そのものを治す治療ではありません。動脈硬化の進行や心筋梗塞の発症にはLDLコレステロールが深く関与しており、薬物療法や生活習慣の改善による予防が極めて重要です。治療と予防の両輪を意識することが、心血管疾患の発症や再発を防ぐ鍵となります。今後も技術革新により、より安全で質の高いカテーテル治療が提供されるとともに、地域医療の中で患者さん一人ひとりに最適な心血管医療を届けていくことが重要であると考えます。






