テーマ | 心不全と上手にお付き合いしていきいき暮らす |
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講 師 | のぞみハートクリニック 看護部長 富山 美由紀先生 |
開催日時 | 令和 6 年7月22日(月)午後2:00~3:30 |
「心不全とは心臓が悪いために息切れやむくみが起こり,だんだん悪くなり生命を縮める病気です。」心不全にならない、心不全となっても重症化させない生活を一緒に考えていきましょう。
・心不全のステージ
心不全はステージ分類されており、リスク段階のステージAから治療が困難となっていくステージDと進展していきます。心不全となったステージCからは悪化と回復を繰り返しながら慢性化します。そのため症状がよくなっても、心不全が完全に治ったわけではありません。心臓の状態にあわせた生活を考え、心不全とうまく付き合っていくことが必要です。
・もしかして心不全かも
心不全はゆっくり進行していきますが心臓の機能を補う力が働くので、しばらくは症状が出ません。とくに高齢者は呼吸困難などの典型的な症状ではなく、何となく元気がない、食欲がない、反応が鈍いなどで気が付くこともあります。心不全とうまくお付き合いするには、まず心不全に関心を持つことが大切です。
・地域で心不全を支える
医療、介護、福祉などが必要な時に必要な支援ができることが理想です。病院と地域が連携し、かかりつけ医は地域での診療・支援のハブとなります。生活を継続するにはライフサイクルや病状にあわせて心不全にならないための予防、心不全を重症化させない予防が大切です。介護保険をお持ちの方はケアマネージャーに相談するといいですね。
・セルフケア支援
食事や運動など心臓に負担がかからない生活活動の知識は必要です。血圧や体重など記録し普段の状態を確認しておきましょう。自分の病状や体調にあわせて旅行や趣味なども楽しむといいですね。心不全であっても生活の質を保つため社会とのかかわりも持ち続けることが大切です。